
快く勝つと書いて快勝、まさにそんな試合だった。
日差しが痛いくらいのヤマハスタジアム、この日は磐田市小学生一斉観戦事業という事で、3000人以上の小学生がサックスブルーのキャップを被ってのバックスタンドで観戦。こどもだからと侮るなかれ、そこらへんの温い大人よりも大声で応援していて、久々にシュタジアムを大歓声が包んだ。キックオフ前にはクラス毎に手作りしたフラッグをピッチで振って選手を鼓舞。この企画、とても良かったなぁ。彼らが大きくなって、ジュビロの応援にまたスタジアムに戻ってきて欲しいと願ったが、この福岡戦はまさにまた見に行きたいよお父さん!と思うような試合だった。
ともかく見ていて楽しいのだ。サッカーって、ジュビロのサッカーってこんなにも楽しいものなんだ。こんな感覚、何年ぶりだろう。連携も、パスワークも、機を捉えての攻め込みも、身体を入れてのボールの奪い方も、どれを見てもスカッとする気持ちよさなのだ。相手の福岡が低迷してしまっている事もあるのだが、ジュビロって強いんじゃね?と勘違いしちゃう程の展開なのだ。
のっけからイキイキとプレイする選手たち。開始早々5分での先制ギュンギュンゴールも生まれるべくして生まれた。2点目の前田、そして山田→小林→康裕の目も覚めるような鮮やかな連携からの3点目と、前半ですでに3-0。いままでのジュビロだと、3点ではなにも安心できないという戒めの会話が交わされるハーフタイムなのだが、調子のってるわけではなく、この日はまだまだ行ける!これじゃ終わらない!という意識がサポーターの笑顔にも溢れていた。
後半も早々にさすがは我らが前田!という鮮やかな追加点。もっともっと!!みんなが口をそろえて言う事だけど、大卒ルーキーでいきなり10番の山田のプレイは光っている。忘れていた10番の持つ意味を、その大きさに潰される事なく、さらに輝かせてくれている逸材だ。奇しくもピッチ上でジュビロ現・旧10番の対決となった試合であったが、完全に「現」の勝ち。前田の追加点が入ったあと「旧」は交替され、その後福岡のプレイにも動きが出てきた。ジュビロ側の選手にも疲れが出てきていたが、監督の控え選手の投入はもっと早くてもよかったのではなかったかな。惜しい得点機も何度もあったが、あと5分という時にもったいない失点。シャットアウトしたかった。そのまま4-1で勝ち点3を獲得!
ハイタッチで回ってくる選手たちの表情も明るくて、チーム状況をそのまま反映していた。こんなにも気持ちの良い試合だと、時間と交通費かけても何度でも見たい!どんなイベントやグルメやファンサービスよりも、一番単純で、一番効果のある集客手段だと思う。まぁ一番難しいのも事実なんだけれどね。
ここで調子ぶっこいていると足元すくわれる。「勝って兜の緒を締めよ」この言葉を胸に刻み、次のダービーに臨みたい。
Ken2
0 件のコメント:
コメントを投稿