「今日は岩手の被災地からたくさんのこどもたちが来てくれているので、諦めなければいいことが起こるということを僕達が見せられたらと思っていたので、少しでも元気になってもらえればと思いがんばりました。」
試合後の駿哉のインタビューにすべてが集約されていた夜でした。
お盆休み週間の最後の週末とあり、渋滞が危惧されていましたが、途中の激しい雷雨の影響もなく、順調に磐田に到着しました。
スタジアムに到着した頃には雨も上がり、湿度はあるものの時折吹く風に心地よささえ感じるほど。
今日は「~みんな仲間だ。~ 東日本大震災復興支援デー」。その一環として、被災地岩手の子供たちをスタジアムへ招いての試合です。これは負ける訳にはいきません。勝って、夏休みの良い思い出としてもらい、地元へと戻って地域の方々にその興奮を笑顔とともに伝えてもらうためにも、きっちりと勝たなくてはなりません。
それのみならず、ここのところの不調でずるずると順位を落とし、今日負けてしまい他会場の結果によっては13位まで転がり落ちるという話を試合前に教えてもらい、何が何でも勝ち点3を!という思いでキックオフの時を待ちました。
双方どっちもどっちな展開。そんな中、早々に先制点を挙げたのはジュビロでした。そこからはシーソーゲーム。取られて、取り返して、再び取られて・・・。
2-2で前半終了。
後半も膠着状態が続いており、次にゴール決めた方が勝つのではないかなという雰囲気でした。
しかしセレッソが逆転。ここでの失点は痛いです。
時間がどんどん過ぎていきます。それでも選手もスタッフも、そしてジュビロサポーターもまだまだ諦めてはいません。なにせ今夜は必ず勝つ試合なのです!勝たなくてはならないのです!!
そして我々にはやはり前田遼一がいました!!!
残り10分を切ったころ、宮崎のクロスを頭でゴールへと叩き込み同点!まだここで満足してはいけないのです。くどいようですが勝たなくてはならない試合なのです。
そしてゴール前の混戦からこぼれたボールを、落ち着いてゴールを射抜きました!
ロスタイム4分が長く感じられましたが逆転勝利です。
「内容は決して悪くなかったし、度々きらっと光る個人技が見られたんだけど勝てなかった」という試合もたくさんありました。
でも勝ち点3の前では内容なんてどうでもいいと思いました。
諦めない気持ち、勝利への貪欲さで掴んだ勝利は、私にしてみれば一番スタジアムに行って良かったと思わせてもらえる試合です。
どんな内容だろうが勝てばいいんです。
それに汚いプレーや誤審によって勝った訳ではないのですから。
冒頭の言葉のあと、駿哉はこう続けました。
「僕たちは優勝します!みなさん引き続き応援お願いします!」
漢の言葉に迂闊にも一瞬にしてビジョンが滲んで見えてしまいました。
ホームゲ-ム参戦している上にこんなマジメな文章ですが、間違いなくKen2がお届けしました。
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